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【事例で解説】SORACOM Gate D2Dとルーター設定の注意点

  • 執筆者の写真: M K
    M K
  • 4月9日
  • 読了時間: 2分

更新日:5月7日

SORACOMの「Gate D2D」は、同一カバレッジのSIMを使ったデバイス間で、安全かつ直接通信ができる便利なソリューションです。しかし、ルーターの設定が適切でないと、デバイス間の通信がうまくいかないケースがあります。

この記事では、産業用ルーター「UD-LT2」を使った構成を例に、**よくある通信トラブルとその解決方法(ルーティング設定やDNAT)**について解説します。



📦 構成例:UD-LT2を2台使ったケース


  • ルーターAとルーターB(いずれもUD-LT2)を用意

  • 各ルーターにSORACOMのSIMを挿入

  • それぞれのルーター配下に1台ずつデバイスを接続

このような構成であれば、ルーター間の通信はSORACOMの設定が正しければ問題なく行えます。ただし、デバイスAとデバイスB間で直接通信を行いたい場合には、注意が必要です。


⚠ 通信できない原因:「ルーティング設定」が必要


たとえば、デバイスAからデバイスBへ ping を送っても届かないことがあります。


このとき考えられる原因のひとつが、ルーターで適切なルーティング設定がされていないことです。


▷ ルーティングとは?

ネットワーク機器には「このIPアドレス宛の通信はどこに送るか?」というルール=ルーティングテーブルがあります。これはPCにも存在し、Windowsではコマンドプロンプトで route print と入力すると確認できます。


🔁 解決策:「DNAT」の活用

ルーティング設定だけでは解決しないケースもあります。とくに今回のように異なるルーター配下の機器同士で通信を行いたい場合は、**DNAT(Destination NAT)**の設定が必要です。


▷ DNATとは?

DNATは、ルーターが受け取った特定のプロトコル(例:HTTPやping)の通信を、ルーター配下の特定の機器に転送する機能です。

この設定を使うことで、内部機器のIPアドレスを外部に公開せずに通信を成立させることができます。

💡設定方法の詳細は、UD-LT2の公式ガイドをご参照ください。👉 UD-LT2 詳細ガイド | アイ・オー・データ機器

✅ 通信を成立させるポイント

DNATを使って通信を転送する場合、通信したい相手の「ルーターのIPアドレス」を宛先として指定する必要があります。

つまり、デバイスAからデバイスBに直接pingを打つのではなく、ルーターBのIPアドレス宛にpingを送るように設定してください。


📌 まとめ

  • SORACOM Gate D2Dでルーター間の通信は簡単にできる

  • ただし、ルーター配下の機器間通信には「ルーティング設定」や「DNAT」の設定が必要

  • それぞれの設定の役割と目的を理解すれば、スムーズに通信が可能に!


✉ お問い合わせ

このような設定について不明点があれば、お気軽に弊社サポートまでお問い合わせください!

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